SSブログ
只今、気まぐれに更新しております・・・・。

【夕凪の街 桜の国】 [映画・舞台観劇・漫画・音楽]

「夕凪の街 桜の国」 
 作者 こうの史代

この作品は恋愛や家族といった日常的モチーフを通して、
被爆という重い事実に向き合った二人の女性の等身大の心情をつづり、
静かだが強い感銘を呼ぶ素晴らしい作品です。

【夕凪の街】は1955年(昭和30年)の広島市の基町にあった原爆スラム(夕凪の街)が舞台、
被爆して生き延びた女性の10年後の心の移ろう姿を描く。
【桜の国】は、第一部と第二部に分かれており、
主人公は被爆二世の女性が自分のルーツと向き合う姿を描いている。



夕凪の街桜の国

夕凪の街桜の国

  • 作者: こうの 史代
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2004/10
  • メディア: 単行本


第8回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞、
第9回手塚治虫文化賞新生賞を受賞。
映画化され2007年(平成19年)7月に公開。


2004年に単行本化された漫画ですが、読み進めていくうち、
泣いてしまいます。
非常に感動しました。
これまでの戦争関連書物とは違ってとにかく、
万人に読んでいただきたい作品です。
小学生の時に、学校の図書室で制覇した「はだしのゲン」に比べたら
とっても静寂な描写です。
ですが、やはり戦争に関係するものですので涙が止まりませんでした。

そして、映画も前売り券を購入して劇場へ足を運びました。
映画ならではの場面もありましたが
やはり、ほろりと涙がこぼれて仕方なかったです。
音楽も良かった。

その作品がついにDVD化されます。

夕凪の街 桜の国
2008年3月28日発売。



夕凪の街 桜の国

夕凪の街 桜の国

  • 出版社/メーカー: 東北新社
  • メディア: DVD



【 この作品に関する各受賞等。】

 第32回報知映画賞主演女優賞(麻生久美子)
 第81回キネマ旬報ベストテン第9位
 第62回毎日映画コンクール女優主演賞(麻生久美子)
 第50回ブルーリボン賞主演女優賞(麻生久美子)
 第17回日本映画批評家大賞作品賞、審査員特別賞(堺正章)






昨年の二月、小学校の頃から 一度は必ず絶対に訪れようと思っていた
「 広島 (ヒロシマ) 」へ 一人で旅をしました。

今までのテレビ特集番組や、関連書物。
そして、実際にヒロシマの地に足を運び
爆心地を中心に原爆ドーム・平和記念公園・資料館と
自分の目でみて感じてきたのもあったので
この本を読んだ時も、やはりあの一瞬の出来事は
決して永遠に終わる事がないんだと感じました。

その反面、今現在の広島のあの爆心地を中心として活気のある街。
その雰囲気とは少し異なる平和記念公園と原爆ドーム。
今も昔も走る路面電車。

その状況は文章や映像だけではやはりだめ。
実際に現場に行って見ないとわからない、 感じられない事が多い。
体感する事も必要だと思う。

中学・高校の社会科で近代は、ほぼすっ飛ばし状態でした。
小学生の時の先生方が一番熱心だった記憶があります。
大阪大空襲やその他の事、体験談。
記憶にない同級生もいましたが、
私は結構歴史が好きだったのでとても熱心でした。
そして、NHKなどのテレビの特集番組も毎年欠かさずみていました。
(広島・長崎だけでなく、その他のものも)
最近は、そういった特番も少なくなってきて
いじめに近い番組ばかり放映されているのが残念。

この、「夕凪の街桜の国」は決して恨み節な作品ではありません。
是非一度漫画なり、映画なりご覧いただきたいおすすめ作品です。





映画 「夕凪の街 桜の国」 (音量に注意!!
http://www.yunagi-sakura.jp/

ブログ 「夕凪の街 桜の国」
http://www.yunagi-sakura.jp/blog.html



nice!(2)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 2

コメント 4

きみ

私もこの漫画読みました。映画は、熊本ではあっという間に終わってしまって見れなかったので、レンタルして見てみます。
by きみ (2008-04-02 22:21) 

Sachiさち♪

> きみさん

大阪で見ましたが、確かに上映期間は短かったです・・・。
平日だったのでお客もまばら。
娯楽を求める人には興味ない映画だったとは思いますけど
見て欲しいな・・・という映画ですので
是非是非レンタルで見てください。
私はついついDVD買ってしまいました。
また家で涙するかも。(ーー;)


by Sachiさち♪ (2008-04-03 09:29) 

cs

はじめまして。
自分は映画を先に観て、しっかりと胸の奥にこの作品の味わいが静かに沁みていくのを感じて、すごく独特の余韻を経験しました。
その後すぐに原作のマンガを読み、また違った独特の感覚を味わいました。もちろん明るく楽しいお話ではないけど、決して希望の無い描かれ方ではないですね。
戦争も被爆二世という事実も普段身近には実感していない暮らしですが、やはり自分もこの桜の国で当たり前に生活している一人です。
こういう作品に触れることがあって、出会えて、本当によかったと思えました。できることならなるべくたくさんの、なるべく若い人にどんどん観て欲しい作品ですね。
音楽も控えめで、そのさじ加減が逆にとても効果的で素敵でしたね。
by cs (2008-04-05 06:45) 

Sachiさち♪

> csさん

書き込みありがとうございます。
桜の国の二部(後編)は、
夕凪の街と同じように過去のトラウマを持ちつつ
現代に生きて、自分のルーツを見つめ直し
さらに未来へつながる希望あるラストなので
本当に良い作品だと思います。
音楽も、映像なしでも良いですよ。


by Sachiさち♪ (2008-04-05 09:04) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。